〜 氷 〜 作者:NAIDEN
もう少し、自分が
優しくなれたらって思うんだけど
もう少し、自分が
開放的であれたら、って思うんだけど。
でも、それは出来ないよ。
だって僕は、君に冷たくする事に
慣れてしまったからさ。
いまさら距離を近づけて、君の笑顔を見て
嬉しくなれる筈が無いんだ。
僕は、君が好きだけど
君そのものが好きなんじゃなくて
君と僕が作り出す、
ひんやりとした距離感が好きだ。
僕の干渉は僕を君から遠ざける。
だから決めました。
君とはもう、二度と話したくは無いと
そう思うようにする。
君が話しかけてくるまで、
僕の中に君は存在しないよって。
僕と初めてであった君の面影は
時間と共に、ドライアイスのように消えてなくなったから。
初めて出会った君には
初めて出会った僕の気持ちで恋をしたよ。
でも、
今の君自身には、僕はもう
恋愛感情を持てません。
さようなら、過去よ。
振り返る仕草を恋愛と言うべきなのかも知れない。
終わり無き世界よ、永遠の中に想い出を消し去れ。
それでもいつか、何かに出会った時は。
ふっと思い出す事があるかも知れない。
隠し切れない、冷たい時間を。
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