〜 炎と炎に似た何か 〜 作者:NAIDEN
ゆらゆらと 幻覚を呼び覚ます
手を近づけ 人肌温もる
聞こえてないのに 聞こえているような
音無き炎の忍び足 冷静に情熱を語る
ゆらゆらと 幻覚を呼び覚まし
僕の心を、それは炎へと導く
目をそらさせぬだけの好奇心を煽らせ
炎心は色鮮やかに現実に幻想を構築する
ゆらゆらと 幻覚を呼び覚ます
ゆらゆらと 幻覚を呼び覚まし
この世の朱は 静かに蝋を焼く
見る者に炎を、呼び起こす為だけに
人はそれを見つめる事で
見えないそれを思い浮かべる
それとは、炎の形をしており
それとは、近づくと心地よい温もりを感じ
それとは、例えて言うならば朱のようで
それとは、ゆらゆら揺れて幻想を語る
目に焼きついた紅が
夢の中に何度でも出てくる
それは炎ではない
それは見えないそれである
静にいのちを、焼き続けるそれは
人を殺すが、人を生かす
限りなく炎に近いそれを、例えて言うならば
蝋燭に灯した、小さな火のようだ
人間が最初に作り出した、化学反応のようだ
小さな一つの影は、小さな一つの朱に想起され
小さないのちを焼く一つの何かは
哲学的に謎を問いかける
「僕達は何処から始まり、何処へ到着するのか」
人類永遠の疑問が、消えるその日まで
いのちは何かに焼かれ続ける
それが何ものであるかを知る由も無いまま
僕達は炎を、見続けるしか無いのだ
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